「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳事記

大和の自然 地形
浸食したのち隆起
奈良盆地から東方は400㍍から500㍍の高さの山々が屏風のように続いている。この高原の成因を考えると 学問上「隆起準平原」という。地質時代に山々が長い間の浸食によって起伏がほとんどなくなって準平原となった地形が現在のところまで隆起したものである。そして四方は陥没しこの地域のみ高原状になった。
この高原の西は奈良盆地 東は伊賀盆地と境し 北は木津川 南は初瀬川と宇陀川の谷で限られた四辺形で だいたい南から北にゆるやかに傾斜した地魂でも峠を越えてこの高原上へ出ると 平たい谷があって水田が発達しているのに驚かされる。これはいたるところに準平原の平地面を残しているためで そのうち一番広いのは山辺郡都祁村の友田白石付近で  
 友田白石基盤の表 何んで裏毛がとれぬやら 
と歌われ、地形の特色と高原の冷涼気候のため裏作のできない地域の特性をよんだ民謡の示すとおりである 旧田原村(奈良市)旧福住村(天理市)や山辺郡山添村なども基盤とまで広くなくとも将棋盤ぐらいの広さの平地があり 高原の上は人口の割合には食べてなお余るぐらい米が産する。高原地形や高原の冷涼な気候を巧みに利用して水田や茶など畑作と林業を兼ねた農村村の生活が営まれる。

外部資料

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