「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳事記 テングが嫌う若草山

明日香村豊浦に「いかつちの岡」がある。雄略天皇の御代小子郎の晒軽が、ある大雷雨の日 勅使によって雷神を豊浦の里で捕らえて天狗に供した所と伝えられている。秋篠寺、二階堂指柳をはじめ ここだけは雷の絶対落ちない所と言伝えられているところが多い。いずれも落雷の災厄にこりて こんな伝説を作ったものだろう。

 その他に 野迫川村一帯の山間地には濃い霧が発生しやすいがこれを 弘法大師のせいにしているのもおもしろい。大師様が高野山を開いたとき 良水がわかないので 弁財天の水の珠を借ろうとしたが きかれなかったので 盗んで逃げた。しかし追いかけらて捕らわれそうになったので霧吹きの術を使ったというのである。
現在も盛大に行なわれている若草山の行事は山の天狗が嫌って毎年雨や雷で延期されるという話がある。

外部資料

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