うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.331 師走

大和は天気予報発祥の地 観天望気の術発展
 天気は人類の生活に密接な関係があるので 近代科学による天気予報がうまれる前から人類はいろいろ経験則を用いてきた。これが天気のコトワザであり このため観天望気が行われた。西欧では紀元前アリストテレスがその著者に気象現象を自然哲学的に説明している ところで日本国有の天気予報らしい歌は同じような年代に古事記にあらわされている。 佐井川よ雲立ちわたり畝火山湖のはさやぎ抜風吹かむとす。 畝火山昼は雲とひ夕されば風吹かむとぞ木の葉さやげる。これは神武天皇の皇后 伊須気余理比売の歌で 歌そのものは天気予報の歌ではないが 天気の変化にことよせて人事の変を知らせようとしたものである。すなわち神武天皇崩御の後 伊須気余理比売の実子が天皇に即位した他腹の年長の皇子は天皇をなきものにしよう陰謀をくわだてていることを知らせようとした歌であるといわれている。共に風が吹くぞということを読んだ歌であって「雲たちわたり」「木の葉にさやげる」が風の吹く前兆となっている。一般に風はまず高層で吹いてそれが下に降りてくる。従って畝火山の樹木のざわめき あるいは雲のたたずまい それか平地に強い風が起こることが予想される。もしこの様な予想則のようなものが一般の常識としてなかたならばこれ等の歌はなんら役に立たないものである。とにかく風が吹くという局地予報の知識がすでに神武天皇時代にあって予報の対象になる地形地物として畝傍山が登場している。

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