うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№101

密柑で占う天気
井戸水などで新年の天気を占う様な風習が現在も続いているのか佐倉を尋ねました。何軒かの家を尋ねましたが うまく話を聞き出すことが出来ず最後にもう一軒と思い訪ねると「高柿 低柿 汚れ柿 汚れた柿は吊るし柿 それが嘘なら佐倉片石正光寺にきいてみよ」と佐倉のことなら片石に行き当たった よく訪ねて呉れたと喜んで貰い改めて来意を告げると「片石へ嫁に入った頃は古いしきたりにうるさい義父は 正月元旦は決まって井戸で若水を汲んでいた 若水を汲むときは呪文を唱え密柑で天気も占っていた。」と県史の記述に行き当った。義父が亡くなり当のお婆様が主婦の座に坐ったあと 家の改築と共につるべの井戸」は自動ポンプになった。井戸筒(枠)はなくなり もと井戸のあった場所に今は縞鋼板が井戸蓋として置かれお婆様は指さされた。瞼の裏側には心なしか元の井戸枠を懐かしんでおられる様に見えた 因みに唱えごとは「新玉の年始めに杓とりて 萬の宝汲むぞうれしき」だそうです。この言葉 奈良の石木でも聞き 石木と佐倉離れていても同じ呪文を聞くと何か不思議な気がしまた。お婆様に寄りそうように居たお孫さんは自動ポンプの若水となったが 元旦の朝は当主が豆がらを燃やしておくどさんで雑煮を焚いているそうです。豆がらは勢よく燃えてパチパチとよくはじけるとその年は良い天気に恵まれるとも付け加えられました。


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