「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時

大神神社の鎮花祭り

外部資料

外部資料

由緒の深い鎮花祭りは毎年4月18日午前10時から大神神社の本社でおごそかに執行され、つづいて午前11時から摂社狭井神社でも行われる。この祭りの起こり崇神天皇の御時に疫病が流行したので、御祭神大物主神の御告げによって、その神の子孫、大直弥子(おおたたねこ)命をまつらせ給うたに始まる。二千年来の古式ゆかしい祭典である。以前は旧暦3月18日に行われていた。
春の花びちるころは陽気、人間の気の一番ゆるむ時でもあり種々の疫病が流行する。国民が難儀をするので疫病を鎮めて疫病を防ぐ祈願のための祭りである。いわゆる疫病除けの祭事で、このことは、「令義解」(りょうのきげ)と言って管制や宮廷の諸儀式をくわしく解説した書物に出ている。
はなしずめのまつりは一名「ちんかさい」ともいう。特にこの祭りの神饌中にユリの根とスイカズラ(忍冬)の薬草が供えられるので一名「薬まつり」ともいう。ユリは和方でも漢方でも最も古くから用いられた薬物で、本草では神農草経に「味甘平、毒無し、邪気腹脹り心痛する主治し、大小便を利し中を補い気を益す」とあり、忍冬も薬草で「ふんぶんたる薫り、忍冬酒に等し」と浮世草神にある。

■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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