「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

天理市 御弓うち (鬼打ち)
1月13日の行事(見学の際はご確認ください)

外部資料 無形文化財


天理市藤井町三十八神社はミズハとよみ三十八柱の神ではない。ミズハは水の神で産士の神である。山の高いところにある。文亀2年(1502)の棟札には藤井御宮預藤井殿西念とある。これは東福寺という僧であろう。神佛混合の時代である。特殊神事としては境内に1月13日的(まと)打ちの行事が阿る。俗にオニウチといっている。その年の座の世話役(シルバン)が青竹を割ってカゴ目にあみ、それに紙をはり鬼と一字書く。それに御幣を立ててまわりにカンザシをつける。他の氏子はサクラの弓とスス竹(女竹)に紙の羽をつけた矢を数十本つくる。まず白酒、清酒のほかにクルミゴンを三宝にもって供える。祈寿祝詞があって、そのあと一老がサクラの弓にスス竹の矢で天地東西南北を六本射て最後に鬼を射る。一老の鬼打ちがすむと、少し場所を変えて次に兄当屋と弟当屋が各三本射ち、そのあと氏子青年が各々一本ずつ打つ。さきに記した東福寺は廃寺になっているが融通念佛宗で、本尊は薬師如来座像である。正徳二(1712)年の棟札に別当東福寺とある。これは神社にあった。
あとの直会(なおらい)は、酒のサカナは八寸ごぼうのクルミアエである。これをクルミゴンという三宝に一盛りするのに約16キロを必要とする。これが二盛出される。
またそのときの射た矢は家々にもちかえり牛玉と苗松と一緒にして苗代にさす。



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