「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

#旱魃と雨乞い神事

外部資料
大正2年8月 西吉野村一帯は前後にない日照りが続き、各地でみられないような大被害が発生した。その内池のかかる水田、湧水のみに頼る水田の大半は、枯死状態になり農民はカンカン照りの空を見上げるばかり。何等手の施しようもありませんでした。
それで、あちらこちらのお寺や、こちらのお宮さんに「どうか雨が降りますように」と祈願したが、三、四日過ぎても雨の降る兆しは見られなかった。
ある日、区長が区民一同を集め相談した結果、「波宝の神輿洗い神事」を行って雨乞い行事を行う事に決定し、波宝神社の許可を得る事が出来た。大蔵峯垣内の本通りには、大きな「ニシコリ」の柿の木が道路の上に二本と、下には枝振りの良い栃原柿の大木が一本あるり、その木の木陰で老人や子供たちが二十人程集まって神輿の到着を待っていました。
池には水が全くなく、底が真っ白に乾いて大きな亀裂は全体にひろがっていました。雨乞い行の日は、湯川区青壮年が総出で神輿を担ぎ、吉田川の流域のキノミ原堰下に淵中央の屋形目標に宝神社神輿庫から湯川峯垣内を経て、現在の県道をキノミ原井堰に直進するのであるが、鐘や太鼓と共に神輿を先頭に厳粛に直進し行列の一同は「雨タンモレ タンモレ」と天に向かって大きな声を張り上げ、祈りを込めながら進みました。

■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11‐14
■℡0742-43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

×

非ログインユーザーとして返信する