「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

#正倉院の気象 №5
正倉院宝庫の気象観測

宝庫内の気象観測は正倉院気象調査の主体をなすものである。ところが、既にのべたとおり、宝庫は曝涼といって毎年10月から11月にかけて20日ないし30日ほど開扉され、点検 手入れ 展観などが行われているほか、1年中の大部分は閉鎖されている。それゆえ気象観測も無人で行うため特別の工夫が必要である。そのためには、遠隔観測 長期巻自記器の2つの方法が考えれるが、遠隔観測はどうしても電気的な方法によらなければならない。だが、宝庫には交流 直流を問わず一切の電源引入れは許可されないので、長期巻き自記器によるほかなかった。
四百日巻き自記器 湿度は毛髪を用した。
昭和24年11月30日 曝涼が終わって宝庫が閉鎖される前に、2台の四百日巻自記器を庫内に設置し、翌25年空き開扉の際これを取り出した。

その観測結果が上記表である。

■住所630‐8053奈良県奈良市七条1丁目11‐14
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

×

非ログインユーザーとして返信する