「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

弘仁寺

外部資料

清澄の里に十三参りで有名な弘仁寺がある。
弘仁五年(814)に小野篁が嵯峨天皇の勅使で建てたというで、その年号をとって寺名とした。嵯峨天皇の夢枕に一人の老人が立ち、
「奈良の南に七仏舎利山がある。もろもろの仏があらわれてお経の声が絶えない。ここに堂舎を建てて衆生を利益されたい。」
と言った。天皇はさそっく諸臣に尋ねると、小野篁が、
「奈良の南に不思議な霊山がある。毎夜、光明を放って見る者はみな敬信の念をおこす。夢の山はこの霊山でしょう。」
と申し上げた。天皇はさっそく寺を建立された。それが光仁寺である。虚空蔵菩薩を祀り、十三参りとて十三歳になると虚空蔵さんに知恵をいただき詣る風がある。虚空蔵山の西に菰池という池があり、そのすぐ西を南北に走る野道がある。鎌倉時代の古図に「大道」とあり、近年まで、「奈良道」とよばれていた。この道が古代の山之辺の道であるといわれている。

■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742-43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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