「うのん」の気象歳時記ブログ

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林神社の 饅頭まつり

外部資料
近鉄奈良駅から少し南に 「漢国神社」がある。
その境内は広く、奥に林神社がある。
祭神は林浄因といい、わが国で初めてまんじゅをつくった人で、菓祖として祭られ、毎年4月19日には、「饅頭まつり」が行われる。
わが国の菓子のルーツをたどると、古くは果物のことで、伝説として「古事記」にある野ブドウ、桃、木の実を食べたという神代のことは別として、千九百年余り昔、垂仁天皇が田道間守が常世の国に遣わし「橘」を求めさせたが、田道間守が持ち帰ったときは、天皇はすでに亡く、御陵の前で悲しみのあまり死んだと伝えられている。
その後 飛鳥 奈良時代に中国または韓国から唐菓子がわが国に伝来したことが「倭名抄」に記されていることから、このころに果物と菓子が分けられているのがわかる。
唐菓子の作り方は麦や米の粉をこねてゆでた生地を延ばし、いろいろな形をつけたり、赤や青の色をつけて油で揚げたものであるといわれている。春日神社の唐菓子の一つで、今の用いられている。
今から650年以上前に、京都 建仁寺の竜山禅師が元の国(中国)から留学を終えて帰国したとき、同伴した元の学僧、林浄因が奈良に居住して薬まんじゅうをつくった。これが「奈良饅頭」の起こりであるという。
林浄因は中国の肉入りまんじゅうを仏教の禁肉のため小豆餡に代えてつくり、甘みは甘茶を用いたとおもわれる。また日本人女性と結婚して、その喜びを紅白まんじゅうを親しい人に配ったともいわれている。これが今もおめでたい時の紅白饅頭であるといわれている。



■住所奈良県奈良市七条1丁目11-
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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