「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

中秋の名月と采女まつり

外部資料

旧暦の八月十五日、中秋の名月は農家では、「芋名月」といい、うるう年には十三個、平年は十二個の里芋を、その葉にのせて一升ますに入れて供え,一升瓶にススキとハギを生け、お神酒を添えて、お月さまの見える縁側に飾る。里芋と共にサツマイモを供えるところもある。そして、この日は芋ご飯を炊いて食べる習慣がある。
町屋では、皮をむいた小芋と月見団子をお神酒と共に三宝にのせ、ススキとハギを生け縁側に供える。翌日は、この小芋と団子を入れたみそ汁を食べるのである。


奈良の三条通り 春日大社への参道南側に 猿沢池がある。この池では、ススキやハギなど秋の草花でつくった、2メートル余りもある大きな花扇を竜頭船に乗せて池を回る 采女まつり が催される。


その由来は、猿沢池の西北の隅に、鳥居を背にした後ろ向きの小さなお社の采女神社があって、伝説によると、奈良時代に帝につかえていた采女(宮中で天皇に使え、御饌を奉仕する女性)が、帝の寵愛が自分から離れたことを嘆いてこの池に身を投じたので、その霊を慰めるために社が建てられたが、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないとて、一夜のうちに後ろ向きになったという。池の東側に、投身の際、衣を掛けたという「衣かけ柳」がある。



■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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