「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

春雨 大和の味

外部資料

大和には桜井市と御所市に製造工場があって、全国の60%以上が生産され、大和の地場産業の一つである。
「はるさめ」のルーツは中国で、わが国には禅寺の精進料理として鎌倉時代に伝来したといわれている。中国では粉条子(フンジョウツ)といい、緑豆のでんぷんを原料としてつくられる。明治から昭和の初期ころまでは中国や今の北朝鮮から輸入して、主に中国料理や朝鮮料理に使っていたようである。
奈良県では、昭和8年ごろに中国の技術者を桜井市に招き、本格的ば製造に取り組んだといわれている。日本産の緑豆からでんぷんを精製することができず、豊富にあるじゃが芋やさつま芋のでんぷんを利用して日本の「はるさめ」を開発し、昭和12年ころからようやく市販されるようになったとのことである。
戦争中はじゃが芋やさつま芋は貴重な食糧品で、「はるさめ」の製造もストップしなければならない憂き目にあったが、24年ころから再開されるようになった。


本のある喫茶店 うのん
■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742-43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail


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