「うのん」の気象歳時記ブログ

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中街道 奈良の街道色々

現在中街道と呼んでいるのは奈良市京終口から神殿町・北之庄町を経て横田町に至り、二階堂で大和郡山市からの道路と合し、昔の下津道は田原本町・八木町から橿原市に至る道路をいっているが、国道2424号線(旧)(中街道)が拡張以前は北之庄から井戸堂を経て、備前・海知・江包などを経て香久山の東から橘寺に通じていた道をさしたと思われる。この道は大和平野の中央を南北に通ずる重要な産業道路であった。現在の中街道は昭和15年」、紀元二六百年記念事業として橿原神宮の拡張がおこなわれた際、奈良と橿原を結んだ道路の拡張と新道を開通し、この道路にそって一万本の桜を植え桜のトンネルにしようといた。しかし、昭和16年十二月の真珠湾攻撃で第二次世界大戦に発展し、食糧事情の悪化と増産を強いられ、農家の人々はこの桜は増産の妨げとなると称して、枝を払い、あるいはこれを伐りたおすなどして所期の目的は達せられなかった。

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