「うのん」の気象歳時記ブログ

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奈良の 柳生街道

高円山と春日山との谷間を能登川に沿った山道で、古くはから東山中と奈良(国中)を結ぶ重要な道路であった。南都諸寺の僧侶の修業道路でもあった。この道に沿って弥勒菩薩や地蔵菩薩を刻んだ石仏が各所に点在している。この道は大柳生を経て江戸時代に、「切る武道」から「人を活かす武道」へと育てた柳生新蔭流」を生んだ柳生に通じるところから、一般に柳生街道と呼ばれるようになり、江戸時代には多くの武士たちが柳生の里へとこの道を通ったことであろう。途中に荒木又右衛門の試しぎりの地蔵と呼ばれる地蔵石仏がある。
誓多林町・須山町と大慈仙町との分かれ道のところに天保元年(1830)の銘のある灯籠がある。俗に「おかげ灯籠」と呼ばれており、奈良から伊勢への参宮街道となっていたことがわかる。
破石町から石切峠までの道は自然石が敷きつめられて道路の破損を防いでいる。
柳生街道は静かな所である。この道に沿って 大慈仙 忍辱山 大柳生 阪原 柳生といった集落がる。忍辱山にここは、柳生新蔭流を生んだ柳生の里である。

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