「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「てんりのむかしばなし」
行基菩薩

外部資料
むかしむかし、仲山庄という村(現在の天理市中山町)で、ある年、ながい日でりがつづき、村人たちは、うえ死しかかっていました。
「わしらはどうすればええのじゃ。」
「このままではみんなうえ死じゃよ。」
「ううん、ほんに、・・・・・・・・こまりましたのう。」
村人たちは、一か所に集まり」毎日毎夜、話合いをしていました。そこへ行基菩薩が通りかかり、村人の集まる草庵で一夜をあかされたことがありました。と、そのとき字長山という所に、光を放つものがあり大事に大事にました。
「あれは、なんなんだろう..」
村人たちは、おそるおそる近づいて見ると、村人達を筒み込むような光が、土の中から放たれていました。
誰からともなく皆で掘り出して、だいじにだいじに土を取り払ってみうると、それは光うぃ放って朽木でした。
その次の日から、収穫出来る農作物が、だんだん増えてきました。村人たちはその朽木を私達のお守りさんだとうわさしあい、「ありがたいことじゃ。」「ありがたいことじゃ」と喜びあいました。行基菩薩は、「これは霊木だ。」と言って、この朽木で観音菩薩像を刻みました。そして、この地に一字を建ててこれを安置しました。
これを中楽院中山寺といい、村人たちの信仰を受けていました。ところが、天正四年十市城落城の際に兵火にかかって消失したといわれています。

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