薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記
「聖徳太子のおくりもの 大和郡山の語り伝えたい ふるさと民話 稗田の村と広大寺池」
「よし!いつでも水が使えるように池をつくらせよう。」
聖徳太子さまはさっそく馬にまたがり、
池の場所を探しに行かれた。
「ふむ。あの松の木の向こう、あの山すそがよかろう。
堤防をつくり山からの水を貯めてはどうだろうか。」
お供の者は申しあげた。
「隣の国からやって来た
池づくりの名人を呼んでまいりましょう。」
「馬や大工も集めましょう。」
いよいよ、池づくり。
たくさんの人や馬。
みんな力を合わせて、
どんな仕事をしているかな?
樋門づくり。
山から運んできた
りっぱな木
「息をあわせて、ひっぱるぞー。そーれっ!」
堤づくりはあと半分
重い土のうを、かつぐんだ。
「うんとこしょ、どこいっしょ。
さあ、高く積み上げよう。」
夏が過ぎ、冬がきても
池づくりは続いた。