「うのん」の気象歳時記ブログ

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「子供のための大和伝説」から
「玉置の神さまの水浴」

吉野群十津川村の玉置山に鎮座される玉置神社は、十津川村で一番尊ばれている神さまです。
私も環山に登ったことがあります。玉置神社には樹齢三千年という神代杉など大杉が何本もあって、大むかしそのままのような神々しい所でした。
この玉置神社から1㌖半西に下がった奥葛谷に、駒が淵という名高い淵があります。
むかし、玉置神社の神さまが、お馬に乗ってこの淵に水浴びされること、実に数十回にもおよんだといいます。それで、ここを駒が淵というのだそうです。
淵の上方十メートルほどのところに、小さな芝地があって、ここは今まで木が一本も生えず、神さまが水浴びの支度をされた場所だとして大事にしています。
この淵に注いでいる水は、玉置山に発し、駒が淵から西流して、二津野に出て十津川に入っていますが、駒が淵の上にかかっている高さ20㍍の滝を、腹巻き滝といいます。この滝は玉置の神さまが、淵で水浴びされる時、お馬の腹巻をお洗いになったところだといい、村の人々は恐れて近よりません。

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