「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の山口神社
大和の国では、山の神は重要な位置をしめていた。
「延喜式神名帳」には十四社でてくる。いずれも大社で 月次祭 新嘗祭 には管弊に預かった。延喜式巻八の祝詞の山口の神の祈念祭に「山口に坐す皇神等の前に白さく飛鳥
石村 忍阪 長谷 畝火 耳無 と御名は白して 遠山 近山 に生ひて立てる大木小木を本末打ちて持ち参来て 皇御孫命(すめみまのみこと)の端(みず)の御舎仕(みあらか)へ奉りて、天御蔭(あめのみかげ)・日御蔭と隠り坐して、四方の国を安国と平けく知食(しろめ)すが故に、皇御孫命の宇豆の弊帛(みそぐら)を称辞意(たたへごとを)へ奉らんと宜る」とある 宮殿に近い六カ所の山は帝室の御料林であった。宮殿造営のための木材伐採 運搬という危険な仕事のために、山の神に対してその入口で祭典をなし、祈願したものと思われる。水神となった山口の神 「延喜式」巻三の臨時祭の祈雨神祭に預かる八十五座のうち大和の山口神社は 巨勢 鴨 当麻 大坂 い駒 石村 耳成 養支 都祁 長谷 忍坂 飛鳥 畝火 吉野の十四社である。 これには 葛木 都祁 宇田 吉野の水分の四社も入っているので山口の神も祈丙神祭に預かっているのである。

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