「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和のお天気模様 
日本屈指大台ヶ原は雨どころ

外部資料

奈良県は周囲を山岳と丘陵に囲まれた東西64㎞南北102㎞の内陸県で、県の中央部やや北よりを西に流れる紀ノ川(吉野川)を境に北部と南部の気候区に大別されます。
二分された北部の東側は山々と丘陵大地が連なり大和平野を隔てて金剛生駒山地が西側を区切っています。南部中央には近畿地方の最高峰八剣山を擁する南東部では大台ヶ原秀が岳を主峰とする台高山系が、また二分された南部南西側はお隣和歌山県高野山に近い陣ヶ峰から護摩山に続く峰々が南北に壁を造りこれから峰々から稜線が東に延びて十津川に沈みます。
面積約3千700平方㎞の県域は広さでは全国都道府県中第40位となっていますが複雑な地形や気候に及ぼす影響は実に大きく、県北部の平野部では寒暖の差が大きく温暖小雨・年平均気温は14度内外 降水量は1400㎜から1500㎜ 南部山岳地は低温多雨で年平均気温は10度前後、年降水量は2,000㎜から4,000㎜紀伊半島南東斜面に位置する大台ヶ原では年間降水量の合計は5,000㎜にも達し日本屈指の多雨地となっています。なお奈良県南部の北山川と十津川のひらけた低地では吉野郡といえども温暖で厳しい寒さがありません。南東部の多雨地を扇の要とすると末ひろがりに降雨量が少なくなっており、北西部では南部の三分の一弱になっています。奈良県の人口の約90㌫は亀の瀬の狭窄部から上流の大和川流域に居住しています。

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