「神野の民話」から
「天狗杉」
神野寺西方二百メートルの所に、周囲6メートルの巨杉があります。昔から天狗の生家と伝えられ、昔の住職は冬の夜、天狗と無言の対座をし、朝天狗が去った跡には太い松の割木が残っていたそうです。
おもしろいのは、天狗はなすびの漬物が好物なので、神野山で働くときにはなすびの漬物を持って行くなとの言い伝えがありました。
超能力をもつ人がこの木の前に立つと大小の神々がうようよする程あつまっておられることがわかるそうです。
杉の木は天狗の上り下がりのはげしい動きには皮はだがすべすべしていると言われます。