「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和の気象歳時記

大和の自然
神野山 外部資料

神野山周辺は花崗岩類から構成されているが 中腹以上には角閃はんれいが分布している。角閃岩はんれい岩は周囲の花崗岩類より風化に対する抵抗が強く なだらかな山の山頂を形成する場合が多い。たとえば神野山以外にも生駒山 香久山 三輪山などは 角閃はんれい岩でできた円頂近くの適例である。この岩石は浸食によって大きな石に割れた後でも周囲の角がとれて丸くなるがなかなか砕けて細かい小石にならない。角閃はんれい岩の分布地帯では必ずこの大円礫が転石となっている。そしてよく庭石などに利用されている。神野山山腹一帯の表土をはぐとこの大円礫が至る所に転がっているはずである。この斜面に水がながれるとまず粘土、砂などを流すので 大きな岩石が なべくら のタマゴである。しかし岩盤が浅いとなべくらのタマゴも成長しない。神野山山腹は非常に粘土層が厚く 水は次第に下方に伏流し なべくら は成長する。 なべくら 以外の谷にも小規模ななべくらがある。適当な傾斜表土の厚いこと 大円礫が多いこと 適当な水流などの条件が備わったため形成出来たのであろう。

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