「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

灯籠流し 吉野郡上市町 7月下旬

外部資料
上市は下市とともに古くから吉野奥地との交通の足だまりで、物資の集散市場として多くの商店が栄えてきた。これらの商店が自家の取り扱う商品を組み合わせて、舟や車などで、様々の姿を作って組み立て、祭りの催しとしていた。大正6年、上市実業協会(現在の商工会)が誕生し、商工祭の催事しとしてこうした造り山(たてやま)を呼びものとしたが、昔からあった灯籠流しもこの期間中の行事とし、さらに吉野川沿いの花火大会もこれに加えて、近年はとみに多彩な夏の行事を展開している。
灯籠流しは昔は三年に一度ぐらいの不規則なものであったが、毎年の行事となったのは戦後のことである。元来は宗教的な行事で、水死者の供養などの意味で行われたのがはじまりであろう。
灯籠の造りは、板切れの台の上に割箸様のもので四隅に柱をたて、これに和紙を張って囲んだ20センチ立方ぐらいのぼんぼりである。幾千個とも数知れないこの灯籠に灯りを点じて吉野川にながすのであるが、波間に灯かげを乱しながら、あるいは早くあるいは遅く、相寄りまた離れて川面をくだってゆくさまは壮観である。
下流の五条市では8月15日に灯籠流しが催される。

外部資料
初瀬川の灯籠流しは、文久8年(1811)の大洪水の時の水死者慰霊の目的で行われる。

外部資料

■住所 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742‐43‐8152

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