「うのん」の気象歳時記ブログ

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#正倉院の気象
先日から 大和の宝庫内の管理について ブログしました
その中でも 正倉院に内容を中心にしました
その 元になっている資料をご紹介していきます。

外部資料

内容は昭和24年から34年(1949から1959年)までの10年以上の調査結果です。


正倉院宝庫は1200年にわたり各種の品物が保存されて来たことは世界に稀なことだという。
これは世界的な宝庫の気象状態を明かにすることになる。
この様な調査は今までに少しは行われたが、気象の専門家による調査は初めてであった。


正倉院の気象調査の主目的は、正倉院宝庫の気象状況を明らかにするためである。
しかし、宝庫は勅封制度があって1年の大部分は閉鎖されており、毎年秋の開封機関でも濫りに立ち入って実験観測をすることは許されない。
そのため特殊な長期巻き自記器を用いて観測したが、これに平行して補足的な観測や実験も行われた。
1,正倉院宝庫の気象観測
2,同聖語蔵の気象観測
3,奈良国立博物館収蔵庫の気象観測
4,木箱などを用いた実験結果
5,宝庫内外における金属板のくもり方試験
6,正倉院新宝庫の気象観測


宝庫の気象観測は閉鎖された庫内で無人で行う必要があるので、特別に設計製作した 「四百日巻自記温湿度計」を用した。
宝庫以外の補足観測も、ほとんど自記器を用した。
気象の変化を連続的に記録するには便利であるが、絶対測定には必ずしも適当とはいえない。
器機の制度には十分努力をはらったが、完全とはいえない。


当時の気象観測された方々の努力が表れている。
この調査により 1200年余り宝物が守られたことがわかってきた。
順次ブログいたします。



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