「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

#校倉構造のなぞ

 

外部資料

正倉院の倉 の中は もととも気温変化が小であるから、湿度変化も小なのは当然であって、気象学理上からも不思議ではない。一方、湿度の年変化を考えると、6月から9月ごろまでのいわゆる湿潤期には70%以上になっているが、その他の期間には65%前後に下がり、強いて最低湿度の期間を求めれば、1月ないし2月ごろということになり、外界の湿度変化とよく符節する。その昇降割合も最高最低の起時の遅れもある。これらの事実は木材の恒湿作用だけでなくて、外気の侵入説を一部認めなければならない。
一体、庫内湿度不変性が物質保存に有利なのかどうか、あるいは多少の湿度変化のあった方が好適なのかどうか、肝心の問題には、未解決の点が多い。
要するに 新宝庫内のは木箱内の気象状態とほとんど同様である。これは、新宝庫内の優秀性を物語るものと考えられる。
大和国で気象を仕事を行うなかで, 古文化財保存に最適の建築設計に努めることが、重要な研究課題である。



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