「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

#吉野杉

吉野の美林

外部資料

外部資料

長い歴史を持ち 杉の美林で全国に知られている吉野美林の特徴は密植にある。ふつう一町歩あたり3,000から4,000本の苗をうえるが、吉野では一万本以上植え付ける。そして植え付け後、10年たったころから、間伐を繰り返し、100年以上におよぶ長期にわたって育成していくのである。
最初のころの間伐材は、おもに屋根の裏板を支える垂木に、樹齢40年前後の間伐材は、独特の美しい光沢を持った磨丸太(みがきまるた)にしあげられ、床柱などに利用される。最後に切る皆伐材は酒樽をつくる材料として京都・大阪の酒造地に送られていった。
吉野は京都・大阪の市場に近く、吉野川などの河川で筏流しができたため、江戸時代早くから立木の売買が盛んで、植林の積極的にすすめられた。
吉野の林業の改善と普及に取り組み、幕末から明治・大正にかけて吉野林業の名を高めたのが土倉庄三郎(どくらしょうさぶろう)である。
彼は県内はもとより 群馬 滋賀 兵庫の各県で植林をおこない、密植法を広め日本の林業の指導的役割をはたした。

■住所630‐8053奈良県奈良市七条1丁目11‐14
■℡0742‐43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

×

非ログインユーザーとして返信する