「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

新薬師寺&大江山

外部資料

昔 新薬師寺に一人の稚児がいた。ある日、付近の山で新しい死体をみつけた。好奇心のあまり稚児はその肉を切り取り、寺に帰って師の僧にすすめた。僧は人肉をは知らず珍味だと喜んで食べた。稚児はその後もたびたび肉を持ち帰った。どうもおかしいと僧がある夜稚児をつけてみると、稚児はすでに寝静まった奈良の町に出て、身を忍ばせて通りかかる人をうち倒し、新しい肉をみたげに差し出した。僧は厳しく詰問して稚児を責め、身を縛って寺の山に捨てた。そこからその坂を稚児坂という。その稚児は間もなくこの地から姿を消したが、のちの大江山の酒顛童子という怪物は、この稚児の後身であると語り伝える。


■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742‐43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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