「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

がん封じのササ酒

南都七大寺の一つ大安寺では、毎年1月23日には光仁会が行われる。
千に百年前、都を奈良の平城京から京都の平安京に移されたかんむが、先帝の光仁天皇の御忌をこの大安寺で営まれた「という「続日本紀」に基づいて行われている法会である。
光仁天皇は平城京の最後の天皇である。白壁王として不運な長い年月を過ごされている間に、度々大安寺で境内の青竹を切って酒を温めて飲み、健康を保たれて、ようやく62歳で運が開け、天皇に即位されたと伝えられている。
光仁会は朝8時ごろから行われ、法会の後に、境内の青竹で温めた「笹酒」の接待がある。境内の数か所で焚火をして、青竹を三本足に組んだところに、太い青竹の節を抜いた竹筒に酒を入れて立てかけ、温める。こうして温めた酒を小ザサの一枝ついた細い青竹の杯に注いで、参拝者にふるまわれる。
この笹酒はがんの予防に薬効があるといわれ、「大安寺さんの笹酒」として、多くの参拝者でにぎわう。


本のある喫茶店 うのん
■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742-43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com


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