「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

唐招提寺の招堤みそ

外部資料
唐招提寺の鑑真和上が日本に渡来するまで12年間、5回船が難破したりで失敗したにもかかわらず、6回目にして奈良の都に着いたときは、両眼を失明していたことは有名な話である。
その航海の糧として中国の甘鼓(かんし)(みそ9三十石を積み込んできたといわれている。わが国に「みそ」が伝来したと最初とされ、その製法は寺に伝承されていたが実際につくられずにいた。
和歌山県御坊市で中国甘鼓の製法の名残をとどめていることを知り、これを唐招提寺伝承の秘伝に基づく勘案を加え「招堤みそ」を再興してつくられるようになった。
鑑真和上は唐招提寺を建立して四年後に七十六歳で亡くなられているが、境内の御廟には千二百年余りの間、今日に至るも香華を絶たずにお参りされている。和上の月忌日(五月六日)には必ず、「招堤みそ」をお供えし、寺内の人たちもいただいて、唐甘小鼓元来の味で和上をしのばれているとのことである。小さく刻んだウリやナス、ショウガやシソなども入った、なめみそである。


本のある喫茶店 うのん
■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742₋43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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