「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

奈良の自然 奈良三山

若草山
現在芝原となり、三つの笠が重なっているので一般に三笠山とも称されるが、古くは葛尾山と呼ばれ樹木が茂りあい、天平勝宝八年(756)に描かれた東大寺山界四至図に東大寺の西大門の南から若草山に登る道が描かれており、とくに若草山とも葛尾山とも記されていないので、この辺りにも樹木が茂っていたと考えられる。
芝で覆われた時代は詳かではないが、若草山焼きは東大寺と興福寺との境界争いからとも、また一説では農家が芝草を取るためともいわれている。
「奈良・春日野」のなかでの「王朝歌人曽禰好忠」の歌に、
 春日野の若草山に立稚子の
 けさの羽音に目を覚ましつる
とあるが、若草やMと言い始めえられたのは戦国時代のことらしい」と記されている。
御簦山を古くから三笠山と書かれていたようで、江戸時代になると、若草山も山の形が三つの笠を重ねている峯から三笠山と呼ぶようになり、奈良には二つの三笠山が存在することになった。常識的に考えて若草山を三笠山と信ずる人々が多くなり、南都八景の74なかに、「三笠山の雪」は若草山の雪と解釈したのではなかろうか。御簦山の雪より若草山の雪のほうがわかりやすかったのであろう。


現在若草山とはっきり決まったのは、昭和天皇の弟君が三笠宮殿下と申し上げることになり、混乱していた二つの山4を御簦山と若草山とされ 現在は三笠山と呼ばず 若草山と呼んでいる。標高は342㍍頂上からは 青垣山に囲まれた大和平野をはじめ京都盆地を展望することができる。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
■HP:https://sites.goole.com./view/yakusijiuniion

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