「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「てんりのむかしばなし」
寒つばな
永原、福智堂あたりの畦に、寒中に穂を出す大変免ずらしい植物があります。植えることもなく、そこだけしかないという不思議な植物です。また、寒中にしか穂が出ないので、「寒つばな」ともいい、鉢に見えるような感じの、つんつんとがった形をしています。
昔、十市氏は竜王山に城を築いていました。越智氏がこれを攻めるためにやってきたのですが、何しろ兵の数が少ないので、十市軍に威容を示すため、鉢に見える草を利用して大軍に見せかけようと、永原、福智堂あたりにこの草を植えました。
今でもこのあたりが古戦場だったということが、この草とともにしのばれます。

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