「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

今日もコロナ感染者数更新 互いに気を付けましょう。
家にいる時間増えているでしょうか 
その時間に当店の所蔵している書物の紹介内容を読書していただくと幸いです。
「吉野の民話)から
「五郎宗岩」(ごろうそういわ)
東吉野村の高見山に、五郎宗岩とも、ゆるぎ岩とも呼ばれている大きな石があります。だれも持ち上げられないほど大きな石です。平野に住む五郎宗岩という力持ちの男が持ちあげたいということから、五郎宗岩と呼ばれるようになりました。
成人した五郎宗は、力持ちになりたくて、
「毎日、一本ずつ竹を持って登るから、百日目には、百本の竹を持って帰るだけの力持ちにしてほしい。」
と、高見山に願をかけました。ところが、満願の百日目、いざ、百本の竹を抱えたところ、足が道にめりこんで動きません。しかたないので、
「人一倍の力でいい。」
と言って、その力をもらって帰ったそうです。
五郎宗は、駕籠かきを仕事としていました。ある日、お客があっても相棒がいないので、後ろの駕籠にお客さんを乗せて、前に大きな石をぶら下げて、前に大きな石をぶら下げて、ひとりで駕籠をかついで高見山まで登っていったそうです。
また、あるときは、俵二俵を両方にわけてかついだ牛が道のまん中に立っていました。
「五郎宗、邪魔になるからどけてくれるか。」
ろ、頼まれ五郎宗は、
「邪魔になるかのう。」
と言いながらも、俵を積んだままの牛を抱えて、ひょいっと道の横の方へ置いたそうです。
また、ある日、五郎宗が牛を追って町を歩いていたら、大名行列に出会わせて終いました。警護の武士がやってきて、
「早く、よけさせるように。」
と五郎宗に言ったのですが、急なことでが、牛もすぐには動けません。そこで五郎宗は、牛をかたにかついで、ポイ、ポイと横に寄せたということです。

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