「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「川上村の昔話」から
「でこまわし」
「へたら姉さん、でこ回せ」言うて。でこ回せいうて、お鉢いむけて、この、芋をね、芋の頭て、この、子芋の頭のとこの丸いやつね、こを取った、あいつを煮しめてね、こんな鉢入れて持ってきて、へて箸と持ってきて。
それはね、でこ回せてどねんすんねやろなあと思てな、姉さん、でこ回せて捜しよるんね。
「何しとんねや」と言うたらな、
「でこ回せて、でこはないね」て。
「そら違うね」て、「でこちゅうのは、この芋や。それを、その、箸い刺してな、こう、かびりもって、一かぶりかぶって、ぐるっと回してかぶり、くるっと回してかぶりせんことには、食べにくいわいな。ほて、こないして、回しもって食べて、ほて、茶飲むね。」
でこ回せて、ところによって、言葉によって、みなそういう違いあるわけやな。でこ回せて


久しぶりのブログです。もうすぐ若草山の山焼き 奈良の冬を炎で浄められる感じですね


また宜しくお願いします。

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