「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「川上村の昔話」から
「和尚と小僧」
飴があってね、飴を小僧に隠してたべっとたらしいですわ、和尚さんが。ほいで、それを小僧が見たらね、
「これは毒になんねんて、食べたらあかん。食べたら死ぬ」ちゅうて言うて、小僧に知らしたらしいですわ。ほいたら、小僧がね、そのアメ食べるのにね、こらあ和尚さんが食べとるくらいやで、自分が食べても十分や思てね、こりゃ、なんど悪いことしといて、
『もう悪いことしたんで、死ぬつもりであれを食べたら、死ねんね』て、こういうようにと思て、何か悪いことしといてね、その、飴をうんと食べたらしいですわ。
ほいたら、和尚さんがやって来て、
「この飴食べて。どうして食べた」とって言うたら
「わがが悪いことしたんでねえ、死のうと思ってあの飴食べたけど、死なれなんだ」って。
和尚さんが小僧にいかれたつう話。

×

非ログインユーザーとして返信する