「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の自然
ユリ 2

外部資料 ササユリ
古事記中巻八七段に、天皇が狭井河辺の伊須気余理余理比売命の家に行幸された条に、「その河を一名佐葦河といふは その河辺に山由理草の多くある故その山由理草の名を取りて佐違河と号するなり 山由理草の本名を佐葦といふなり」とある。すなわち古事記にユリの名に佐葦(サイ)という字のあることがわかる。
「サイ」は花の咲く様子から出た古名の一つで三枝(サキグサ)のサキが転じたもの。三枝(サキクサ)の名は、大三輪神社の摂社である奈良市率川(イサガワ)神社の三枝祭(サイグサマツリ)一名ユリ祭りによって伝えられている。この祭りは率川神社の例祭で、毎年6月17日に三輪山のふもとや、狭井川辺で咲いたヤマユリの花で飾った酒ダルを神前にお供えして、神さまを慰め、山ユリの花は疫病除の霊薬としていただくお祭りである。
古事記における山由理草や 鎮花祭、はヤマユリではなく すべて ササユリである。
ササユリは日本古代から重要な薬草であって 鎮花祭 三枝祭によって花をお供えして万民の無病息災を祈った国家的な祭りである。

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