薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記
不老 強壮の霊薬
テンダイウヤク ③
外部資料
大和におけるツルマンリョウの分布が、沖積世初期の暖熱期代の生存植物であることが解明されるにつれて、このテンダイウヤクも暖熱時代の残存植物であると考えられるようになっている。そうすると、テンダイウヤクは、歴史時代になってからわざわざ中国から初めて渡来してきたものばかりではなく、現在よりも気温の高った沖積世期時代には、日本にも広く自生分布していた植物であったということで、徐福が採薬の目的で来た当時紀州には現在よりも多く自生分布していたと考えられる。