「うのん」の気象歳時記ブログ

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#唐招提寺 うちわまき

外部資料

唐招提寺はしょうむの招きで我国に来られた中国僧 鑑真和上一行の手になった寺で、律宗の総本山となっている。
この寺では毎年5月19日に厄除の宝扇といわれているハート型の珍しい内輪をまく行事がある。当日はこの寺で最も重要視されている梵網経を講讃する法要が行われ、寺ではこれを梵網会と呼んでいる。前日の午後一時から中興の高僧、覚盛上人の遺徳を偲ぶ法要が行われる。
覚盛がある夏の一時、弟子たちに講義されていると、科が上人の膚をさしたが、上人は少しも動かず、そのまま修道をつづけられたので、弟子たちは見かねて群がる蚊を追いおうとすると、上人は「唯今、六波羅蜜の壇波羅蜜を修行中である。蚊に血を与えるのも仏の道である。そのままににしておくのがよい。」とさとされた。上人の高徳をしたっていた法華寺の尼僧たちは 上人の行動に深く感動し梵網会の行われる日にハート型の団扇を覚盛の肖像画の前に捧げ、その遺徳を偲ぶようになったのが、この「うちわまき」の起源といわれている。
昭和20年以来、この故事にならって諸名士が揮毫した団扇が奉納され、その数、数百本以上
なおこの寺では諸願成就の先手観音の真言とを手垢した厄除けの団扇をつくり,梵網会の当日、本堂を壮厳する。

■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡ 0742-43-8152

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