「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

法華寺

外部資料
法華寺はもと藤原不比等の居宅であったが、彼の娘、光明皇后に伝えられ皇后宮となり、さらに寺になったものとされる。皇后はここに伽藍をおこし法華滅罪之寺と称し、総国分尼寺とされた。創建当時は寺運も隆盛をきわめたが、平安遷都とともに衰え、のち豊臣秀頼によって再興され、ようやくその結構を保ち、今日、境内はいかに尼寺らしく、清澄な落ち着きと侘びしさをたたえている。
深く法華経を信じた光明皇后が、ここに浴室を造り、困窮者千人を入浴を発願された。衆庶喜んで来て入浴したが、最後の一人が襤褸をまとった頼病者で、膿がからだから流れた。皇后はねんごろに垢をとられたが、
「どうかこの膿を吸って私の病気を治して」
と願ったので、皇后は患部に唇をあてて吸わんとした。そのせつな突如頼病患者は仏となって光明を放った。皇后は大変よろこび、寺を建てて阿しゅく仏を祀られた 法華境内にあるから風呂はその名残りであるという。

■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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