「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「川上村の昔話」から
「狐とそわか」
山7を、木を植えるときに、山をいっぺんきれいに、杉植えるときに木を切り倒して焼いてね 火をつけて、焼き畑をつくるね。そこへ、そばや ひえをまいて、山の平らなとこでみなそうしたるねん。焼畑いうて、そばをまいとたら、いつでもお猿さんや狐が来て食べてしまうんやて。
ある晩のこと、戸をトントン叩いて、狐が
「お婆さん お婆さん この草はなんていう草や」
「そわかや」お婆さん、「そばや」言わんと「そわかや」言うた7.お経で「そわか」いうお経のいちばん初めにあんね。般若心経のお経で必ずあって、お婆さんが何気なしに「そわかや」お経の「そわか」言うの聞いて、いっぺんにこわなってしもて、それから焼畑のそばやなんかを食べにこんと、いう話を聞いたね。

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