薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記
大和の自然
クマガエソウ
外部資料
熊谷次郎真実は源氏の旗頭で、郵送無双の荒武者である。判官義経の幕下に属し アオ毛の馬にムチ打ち 黒母衣に須磨の浦の風をはらまし、威風サッソウとして大いに一ノ谷に戦うや、花の盛りの敦盛をたおして無茶をさとり、ついに出家、雪水の僧となる。・・・とは源氏物語の一節である。この植物を熊谷の名につなみクマガエソウと呼ぶのは 扇子を合わせたように 二枚の広く大きな葉の中心から梗をひいて咲く花が真実の母衣のような形をなし 淡紅緑質に暗い紫点を有する美しさからきた名前であろう。
大和でにおける自生地は吉野深山であって 繁殖力は非常に弱く絶滅危惧種の一つとなっている。