「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

柳生の里

大部は山地で、そのなかに布目川や今川にそって開発された柳生の里は、六世紀の頃から人々が住みついたようで、塚穴と呼ばれた古墳があり、孝徳天皇の御代おこなわれた大化の改新でおかれた大和六県のなかに「楊生」の地名が記されており、柳生の歴史は古い。平安時代には藤原氏の所領となり、藤原頼道は所領となったが、柳生の里が世上にのぼるようになった。笠置山を守った時からである。さらに全国にその名をあげるようになったのは戦国時代で、柳生氏が筒井順昭に攻められその配下となった柳生宗厳は武道の重要性を痛感し、上泉伊勢守秀綱を柳生に招いて柳生新陰流を生み出し、その子孫宋矩・宋冬が徳川幕府の武道の指南番となり、一万石の大名として柳生に陣屋を築き武道の道場とし、祖先の霊を弔うために芳徳寺を創建し、柳生の里は日本武道の修養道場として栄え、宮本武蔵や荒木又右衛門 といった剣道の士が訪れるようになったからであるが、明治維新の廃藩置県の政変によって柳生藩も柳生県となり、その後、堺県・大阪府下となった。明治21年(1888)奈良県が独立し、柳生も柳生村として独立したが柳生陣屋は姿を消し、芳徳寺も無住の寺となった。大正十年7(1921)芳徳寺は名古屋の柳生家によって再興されたが、柳生新陰流の再興された。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
https://sites.google.com/


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