「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「川上村の昔話」から
「鹿の親不幸」
着物でも、寒いときに、子供のときに、
「これ、上へ、その、ちょっとひっかけてしたらええ」とか。
「風邪ひく」とか言うて、言うことをきかんだときか、なんかやろうと思うんですけども、鹿の親が、あの、鹿の子に、あの、寒いから、それで首へ、その、真綿を出してきて、そして、
「首へこの真綿を、その、つけよ」と言うたけえども、その子供は親の言うこときかん子供で、
「首ぃみいてああいなもんつけたら、きゅうくつな」って言うて、尻へむいてその真綿をつけたので、それで、鹿の尻の方がまっ白に今もなっておって、その、それが目的になって、猟師に、その、鉄砲で撃ち殺されるというようなことになったと。
だから、親の言うことをきかなあかん、というような話、聞いたことがありますけどねえ。

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