「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の雨乞の歴史読
請雨が仏教儀式によって行われた最も早い例は先に記したとおり推古天皇三十三年(652)高麗僧恵灌に命じて青衣を着て三論を購読せしめたところ効があり そのため彼を僧上に任じた。(扶桑略記)次にこれも先に記したが皇極天皇の記事、蘇我大臣(蝦夷)の意見によって、寺々において大乗経典を転読させ悔過を行って雨を祈ったこと、飛鳥の大寺の南庭で仏菩薩と四天王像を飾り衆僧に大雲経を読ませ 蝦夷は香炉を持ち香をたいて祈願したとある。ここにいう大雲経とは晴雨の法を説く「大雲輸請雨経」のことでこのころすでに輸入されていたらしい。なお天平神護二年(766)六月三日の正倉院文書くによれば祈雨法を行うためにこの経を奉請している。称徳天皇の御代。その後天武天皇五年(676)夏の大旱には諸社に奉弊 僧尼を請して三宝に祈らしめ 同十二年(683)と持統天皇二年(688)には百済僧道蔵をして雨を乞はしめている。(日本書記)さらに慶雲二年(705)六月二十七日には京畿の浄行僧をして雨を乞わしたとある。

×

非ログインユーザーとして返信する