「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 金の橋・銀の橋

金の橋・銀の橋 吉野郡のお話
むかし、あるところに、ふたりの大金持ちがいやってんが、ふたりとも奥さんがおらんでな、良い嫁御寮をさがしてやてんと。
召使や、いろんな人にたのんで、ようやっとひとりの娘さんをさがしあてやってんが、おんなじ娘さんやってんと。
ほんでひとりの金持ちは
「わしのところへ嫁にきてくれたら、お前の家から、わしの家まで”金の橋”を掛けたる」ちゅうてさそったんやと。そいだら、もうひとりの金持ちも、負けずに、
「わしの家へきてくれたら、お前の家からわしの家まで”銀の橋”かけたる」
ちゅうて、ふたりが競争で、金の橋と銀の橋を娘さんの家まで掛けったんやが、ちょうど、娘さんの家の上で両方の橋が継がれんと。そいで、どちらへも嫁入りしやらひんかってんが。


ところがな、どちらの金持ちか知らんが、橋の継ぎ合わせのところに立ちやって、娘さんにな、
「わしは病気で死にかけたとき、この薬をもろうてのんだら生き返ったんや。そいでこれくらい元気になったんや。」
ちゅうてやったら、どこからか、
「プー」
ちゅうて、大風が吹いてきよってな、その生き返り薬がとばされてんが。
そいで、その薬が飛んで飛んで落ちたところに生えた木をヨモギというんや。なぜって、ヨモギっていうのは黄泉(死んだ人が行くところ)の木だったからさ。ほんで、ヨモギは万病に効くんやと。

ヨモギ 外部資料
自然が豊富な吉野ではヨモギをむかしから栽培して食用にしている。
ヨモギは苦みも少なく 新陳代謝を促進させ 老廃物の除去や美容効果も期待できるといわれている、

■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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