「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 長谷寺のお話

蓑丸長者 桜井市
むかし、初瀬から宇陀へ越える山の峠に、ある若いもんがおったんや。それが十九のある日、一日のうちにオトウとオッカアに死なれてしもたんや。涙にくれてたが、野辺おくりがすんでから、親の菩提をともらうねというて、長谷の観音さんへ月詣りをはじめよったんや。若いもんは正直で、よう働きよったが、貧乏やった。
三年間、月詣りをしよったが、結願の夜、長谷寺の観音さんの前で三籠して、すき腹をかかえながらもう、とぼとぼ、峠へ登って清ってん。ほたらイモの蔓が、地面を這うとるんで、掘っていかはったら、底から壷があらわれてんと。
そいであけてみやったら、小判がいっぱい詰まっておってな。しまいに長者にならってんと。ほてから、長者はんは観音さんにお礼のために上げやった十三重塔は、いまも長谷寺の塔頭に立ってるそうや。

外部資料 塔頭です 十三はないですが 想定できるもの


ほてからむかし長者屋敷があったところの北側の谷を「タイの骨」ちゅのは、二代目の蓑丸長者がぜいたくしやって、毎日食べやったタイの骨が埋まったところや。

■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡ 0742-43-8152

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