「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

興福寺 五重塔

奈良時代に30余もあった塔も、再興された薬師寺四塔となったが創建当時の面影をとどめているのは、薬師寺も東塔と興福寺五重と三重塔だけで、猿沢池に美しい姿を投影しているこの興福寺の五重塔は光明皇后の御願になる塔で應永年間」(1394~1428)に再建され観光奈良のシンボルとなっている。
現在の興福寺の五重塔は高さ50.8㍍、京都の東寺の五重塔につぐ第二の高塔で、春日大社の神殿より高くならないように留意されたといわれ、創建の際、光明皇后は自ら土を運ばれたとも伝えている。応永年間の再建の際も創建時代の様相を表わすよう工夫をこられたと専門家は伝えている。
塔内は中央に一本の柱を中心に四仏の仏像が安置され、塔本来の信仰の対象の様相をそなえている。
明治維新の際、廃仏毀釈により興福寺も一時廃寺となり、主な建物は、新しくできる県庁舎と替わり、仏像・彫刻・絵画・塔頭なども売却される運命となり、五重塔の始末に困り、五十円で売り払うこととなったという。買った人はこの塔の金具が目当てであったといわれ、塔を焼いて、その金具をとるとのうわさが流れ、近所の人々が類火を恐れ一乗院門跡に陳情し、中止となったと伝え、一説には三日の間に処理するようにいわれたので、買うことをやめたとも伝えている。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡:0742-43-8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
https://sites.goole.com/

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