「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の雨乞の歴史
鐘漬け行事 ①
桜井市旧桜井町では釣鐘を水に漬け竜頭の所まで水が来ると雨が降ると云う。
同市吉隠方面でもお寺の鐘を三日間川に漬けて雨乞をした。
同市初瀬でも半鐘を川に漬けた。
磯城郡川西町結崎では若い衆が裸で釣鐘を担いで神社に詣り境内の池に放りこんで雨を祈った。南無天踊絵馬で有名な糸井神社には明治二十七年に奉納された。釣鐘を担いで池に漬ける絵馬が架かっている。
田原本町笠形(現天理市)七日の間雨乞の願をかけそれでも降らぬ時は池の水が涸れた時現れる池の中に「池の中がんがら雨たんもれたんもれ」と唱えながら鐘を漬けと雨が降ると、同郡織田村(現桜井市)芝の広読寺は雨乞に霊験あらたかなお寺であったが明治初年廃寺となりその趾が池となっている。本尊の観音さまは地蔵院に納めたが鐘は火消鐘となった。旱天が続くとこの観音さま(画像)と鐘を持って村中を廻り池の堤にいって坊さんが読経し鐘を池に放りこんだ。寺を失って悲しんでいる鐘を寺跡の池へ入れてやるので雨を降らすのだという
奈良市京馬蹄終では村人が一人ずつ提灯をつけて半鐘を担ぎ行列を作って村の周囲を廻り 池の中にこの鐘を放り込む。

×

非ログインユーザーとして返信する