薬師寺近くから 大和の気象歳時記№194 雷
秋篠寺の場合
外部資料
「技芸天」像で有名な秋篠寺は雷が落ちない寺として知られている 秋篠寺を訪れ堀内住職さんからお話をお伺いすることができた。
ご住職さんのお話によれば 千余年の昔 秋篠地によく雷が落ち 大元師法の開祖 常曉律師が一案を立てて待っていると 大雷鳴のあと雷獣が境内をさまよっているのを発見捕まえ戒め そのヘソを取り あとは地中に埋め石を以って封じこんだ。その石を かみなり石 という
雷はこれに懲りて秋篠へは二度と落ちないと信じられていた。その様なことから 大正のはじめごろまで 雷が鳴ると田畑で働いて農夫は一目散に本堂の軒に駆け集まり電線に休む雀の如く並んで安心して空をみあげたとのことである。
「今も雷が鳴り出すとヘソを隠すと言うのはヘソを取られた雷たちは誰彼なしにヘソを狙い取り返したヘソを自分のモノにするため」とご住職さんのお話でした
古い写真です 桐の箱に治められた 雷のヘソ ブヨブヨした繊維状の伝えられている
雷のヘソです