「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳事記№193 雷

東明寺雷のヘソ

外部資料

近鉄大和郡山駅から西へ 左手に厄除けで有名な松尾寺が 西のほぼ正面に紫陽花で有名な矢田寺が 矢田寺の北約1㎞に奈良朝初期創建になった東明寺がある。現在は壊れかかった山門と小さな本堂が残るのみで ここを訪れたのは 寺宝の「雷のヘソ」を見せて貰う為であった。

古い写真です

頭に角をはやした雷は余の暑さに耐え兼ねて 境内の松の大木の根方で昼寝をしていた。かねてから 雷の大嫌いなお坊さんは ゴロゴロ雷が鳴り出し震えていたが 身動きしない高いびきの雷を見てヘソを取ってやろうと恐る恐る近づき 大きく上下するお腹の真中にある出臍を力一杯掴んだ 驚いた雷は 取るものも取り敢えず 太鼓を担いで入道雲へ逃げ帰った。一方お坊さんの手のひらには 雷のおヘソが残っていた。それ以降 東明寺の谷間では雷は落ちないそうです。
東明寺では 桜の皮で作った二重の箱に「雷のヘソ」が治められていて住職さんに見せて頂いた。

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