「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№120 田植え

田植え
田植えは雨乞と関連しているので以前にブログで書いたものと重複もしてきます。
奈良市内(元気象台)と針インター近くとの4月から6月の気温差では3度程の差があり 針のほうが低い(標高差約350㍍奈良の方が低い)云うなれば 平野部にくらべ東山中は冷却地域であるにもかかわらず ゴールデンウィークをまちかねたように田植えが始まる。丁度そのころ平野部では眠気を覚まされたように耕耘機が田んぼに入り 締った土地を掘り返している最中で天理市内から車で僅か15分ばかりの東山中では 冷却な土地柄にもかかわらず田植えが始まりゴールデンウィークの終わった6日にはほとんどの所で田植えが終わっている。
 稲の減産地は東インドといわれており 気温は高いほどよく育ったが都祁のように冷却地にもかかわらず平野部よりも約1ヶ月も早い田植えは 品種改良に伴うもので収穫を早めに終わらせる技術と努力は実を結んだ結果でしょう。もう一つは一般に自然のままでは稲作期間中に必要な降水量は2,000㍉と云われている この地方で年間に降る雨の合計量は約1,500㍉稲作期間に降る雨量は約900㍉でとても満足することができず 雨に恵まれることの少ない地域であるにもかかわらず 古代から 一つの文化圏を形成していた。「都介野」地方には甘雨を祈る神々が狭い地域に引きしめあっていた。

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