「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺花会式 水煙 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記

白鳳双塔


東塔修復中 水煙新旧

   

天に向かってのびやかにそそり立つ塔には不思議な、人を引き付ける力があります。喜びと憧れを与え私達を引きよせてくれます。白鳳時代の偉容を今日に伝える東塔、昭和に白鳳が再現された西塔 二つの塔は一見六重の塔に身rますが、三重塔です。これは各層に裳階(もこし)といわれる小さい屋根があるためです。この大小の屋根の広がり、重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」という愛称で親しまれています。
塔は本来、お釈迦様のお墓です。梵語の「ストゥーバー」が中国語に音訳されて卒塔婆(そとうば)となり、それが「塔婆」更に「塔」となったのです。尊いお釈迦様のご霊骨(仏舎利)を祀る塔を遠くから三重、五重という高い塔が作られたのです。
塔の上屋部を相隣といいます。実はこの相隣が卒塔婆なのです。その基部を伏鉢といいここへ仏舎利を納めました。お墓にさしかけた傘が九輪になり、尊い塔が火災にあわないように水の煙、水煙を作り祈りました。水煙に透かし掘りされた二十四人の飛天は笛を奏で、花をまき、衣を翻し折りを捧げる自由な姿で、晴れわったた大空に、神秘と美のシンボルとして天上はるか御仏を賛じています。

■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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